日野市平山の小児科,アレルギー科,内科 牛尾医院

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診療案内

食物アレルギー

 食物アレルギーとは食物に含まれるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質、ほとんどはタンパク質)によって引き起こされる免疫反応により生体にとって不利益な症状(皮疹、かゆみ、鼻汁、粘膜腫脹、咳嗽、呼吸苦、腹痛、嘔吐、ひどいと血圧低下、意識障害等)が惹起される現象をいいます。
 食物アレルギーの診断は食物負荷試験(アレルギーが疑われる食物を食べて症状が出現するか確認する検査)が基本となりますが、食物アレルギーが疑われる詳細なエピソードと血液検査や皮膚テストを組み合わせること等で診断されることもあります。
 食物アレルギーと診断されても必要最低限の除去にとどめることが大切です。当院ではアレルギーの原因を特定した上で患者さまに適した対策をご提案します。食物負荷試験を希望される方は診察にてご相談ください。

アレルギー性鼻炎

 アレルギー性鼻炎は,鼻粘膜のI型アレルギー性疾患で,原則的には発作性反復性のくしゃみ,水様性鼻漏,鼻閉を3主徴とします。内服薬(第2世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン拮抗薬等)、鼻噴霧用ステロイド薬が治療の中心になります。
  近年舌下免疫療法(スギ花粉症、ダニ通年性アレルギー性鼻炎)の有用性が報告されています。皮下注射よりも重篤な副作用が少なく、治療期間は3~5年間と長期になりますが当院でも行っております、詳しくは外来にてご相談ください。

アトピー性皮膚炎

 アトピー性皮膚炎は,増悪と軽快を繰り返す瘙痒の ある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つと定義されています。
 アトピー性皮膚炎の治療はスキンケア(きれいで潤いのある皮膚を保つ)、薬物治療(皮膚の炎症を抑える)、環境整備(悪化因子をみつけ、できるだけ排除する)が基本となります。症状をコントロールし、日常生活に支障がなくなる状態を維持することが大切です。

予防接種

◆感染予防・重症化予防と集団免疫が主な目的
 ウイルスなどの病原体が体内に侵入し感染症を引き起こすと、その後、体の中で抗体がつくられ、新たに侵入してくる病原体を攻撃し体をまもる仕組みができます。これを免疫といいます。
 この仕組みを利用したものがワクチンです。ワクチンを接種することにより、あらかじめ病原体に対する抗体をつくり、免疫力(抵抗力)を高めて感染症にかかりにくくしたり(感染防止効果)、かかった場合に重症化を防いだりする効果(入院防止効果)が期待できます。
 予防接種は、ワクチンを接種することにより“ワクチンで予防できる病気(VPD: Vaccine Preventable Diseases)”から人々を守る予防医療の一つです。予防接種の効果は、接種した人の感染予防、重症化予防の他に集団免疫をつけることでの流行の予防(これには持病などで接種ができない人の予防、接種しても抗体のつかない人の予防も含まれます)にも役立ちます。

高血圧症

 一般的な日本人の1日あたりの塩分摂取量は調査により多少の相違はありますが男性11g、女性9g前後と言われてます。健康を維持するためには1日の塩分摂取は6g以下が推奨されます。他に禁煙・節酒、肥満防止、ジョギングなどの有酸素運動を毎日30分以上することなどが予防には大切です。

※降圧目標:130/80未満(家庭血圧125/75未満)
75歳未満の成人、脳血管障害(両側頸動脈狭窄・脳主幹動脈閉塞なし)、冠動脈疾患、CKD(蛋白尿陽性)、糖尿病、抗血栓薬服用中

※降圧目標 140/90未満(家庭血圧135/85未満)
75歳以上、脳血管障害(両側頸動脈狭窄・脳主幹動脈閉塞あり)、CKD(蛋白尿陰性)

 米国の国立心配血液研修所(NHLBI)が行ったSPRINT研究の結果では、厳格な降圧治療群(収縮期血圧<120mmHg)のほうが従来降圧治療群(<140mmHg)よりも心血管合併症予防効果が大きいことが示されました。

糖尿病

 糖尿病は血糖を下げるホルモンであるインスリンの作用不足による慢性高血糖を主徴とします。
 糖尿病を放置しておくと、動脈硬化が進行し網膜症、腎症、神経障害などの合併症を併発することがあります。食事療法や運動療法、薬物療法などをきちんと行い、血糖値をうまくコントロールして合併症を防ぐことが重要です。